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離乳食レシピが盛り沢山!離乳食の基礎知識・調理法・進め方を学んで、成長に合わせた愛情いっぱいの離乳食を

> 離乳食の作り方

離乳食の作り方(初期・中期・後期)

 離乳食は離乳時期によって作り方も味付けもまったく異なります。赤ちゃんのかみかみする能力や味覚、使える食材や調味料を理解し、衛生面に気をつけて調理するようにしましょう。

<著者> マカロニ先生
 離乳食づくりの実体験をもとに、作りやすく、赤ちゃんが食べやすい離乳食を、栄養学の知識も織り交ぜながら、わかりやす解説していきます。

目次



味付けと調理の基本

 味付けの基本は薄味で

 赤ちゃんはまだ腎機能が発達していないため、大人と同じ味付けのものを食べていると塩分が過剰になり腎臓に負担をかけるほか、高血圧や動脈硬化への近道を作ることになります。特に離乳初期では食べる量もごくわずかですので、味付けをする必要もありません。その食品が持つうま味があるので、特別塩味をつけることはないのです。

 ソースやケチャップも薄味で

 離乳中期から後期になるにつれて色々なものを食べるようになるので、その味付けもバリエーションに富んできます。その中でケチャップ味やソース味なども味の濃いものも登場するようになりますが、大人の感覚ではかなりの塩分過剰になってしまうので、薄味になるよう気をつけましょう。

 化学調味料は使わないように

 うま味調味料の1つにグルタミン酸ナトリウムというものがあります。これはアミノ酸の一種で昆布のうま味成分を人工的に合成したものですが、化学調味料を使うと食品から摂取するよりもはるかに多量となり、正常なアミノ酸分布を崩す恐れがあるほか、ナトリウム過剰の恐れもあります。こういった理由からも、味付けに化学調味料を使う必要はありません。

 新鮮な材料を使いましょう

 赤ちゃんは大人に比べて免疫機能がはるかに劣っており、細菌感染を起こしやすいといえます。そのため、材料は新鮮なもので作り、できたらすぐに食べさせ、作りおきのものはやめましょう。特に夏場は最近が繁殖しやすいので、注意が必要です。

 衛生面に気をつけましょう

 離乳食はきざんだり、すり潰したりするなど調理に手間がかかるため、細菌が材料につく機会が多くなります。調理前に手を洗うことはもちろんの事、調理器具を熱湯で消毒したり、材料を十分に洗うなど、衛生面に気をつけるようにして下さい。



離乳食初期の作り方

 離乳食初期は材料を柔らかく茹でてからすり潰したり裏ごしして、滑らかな口当たりにするのが調理の基本です。特に離乳食最初の一口目は少しでもツブツブが残っていると、赤ちゃんはそれだけで嫌がってしまいます。

 赤ちゃんは母乳以外のものを間違って口に入れないよう、「舌突出反射」という反射を生まれ持っています。これは固形物が口に入ってきた場合、反射的に口の外に押し出すというもの。

 離乳食を始める生後4ヶ月頃に自然となくなっていきますが、赤ちゃんによっては5ヶ月頃まで反射が残っている場合もあります。なので、離乳食初期は慣れるまで極力滑らかにすることがポイントとなります。

 また、この時期はまだ塩やしょう油で味付けする必要はありません。食材が持っている味やだしのうま味だけで十分です。赤ちゃんが濃い味に慣れてしまうと、薄味を嫌がるようになるので、この時期から薄味に慣らしておくことが大切です。あまり食べてくれない場合は、初めのうちはミルクや果汁などを加えて、赤ちゃんが慣れている味にするとよいでしょう。

離乳食中期の作り方

 離乳中期からは塩やしょう油が少量使えるようになります。ただし、味付けの濃さは大人の味付けの1/10程度が原則です。大人の味噌汁を10倍に薄めた味を想像してみて下さい。塩での味付けは毎回必要なものではないので、なるべく素材の味を活かすようにしましょう。

離乳食後期の作り方

 この時期からは食べられる食品の種類もグーンと広がってきますので、かなり大人のメニューから取り分けることができます。調理の際、味付けする前に取り出して赤ちゃん用に味付けすれば、1日3食の手間が省けるようになります。

 この時期から好き嫌いが出てくるようになります。新しい味にも敏感になりますので、食べないからといって諦めず、2〜3日後に別な味で試してみるようにしましょう。ずっと与えないようになると食わず嫌いになる可能性があります。

 また、この時期から少量であればケチャップやソースが使えるようになります。好き嫌いを起こしやすい時期ですので、味や見た目に変化をつけて乗り切っていきましょう。



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