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離乳食レシピが盛り沢山!離乳食の基礎知識・調理法・進め方を学んで、成長に合わせた愛情いっぱいの離乳食を

まずは知っておきたい
時期別に見る離乳食の進め方

 離乳食を進めるためには、どの時期にどのようなものが食べられるのか、どのくらいの量を与えるのか、何回くらい与えるのか、授乳はどれくらい必要かなど、赤ちゃんの成長時期に合わせて把握しておく必要があります。離乳食の進め方について、まずは大まかな流れを理解しておきましょう。

<著者> マカロニ先生
 離乳食づくりの実体験をもとに、作りやすく、赤ちゃんが食べやすい離乳食を、栄養学の知識も織り交ぜながら、わかりやす解説していきます。

目次



離乳食の進め方とは

 離乳を始めるといっても、急に大人と同じものを食べさせる訳ではありません。赤ちゃんの成長に合わせて、1年くらいかけて少しずつ大人と同じ食べ物に近づけていくのです。

 以下に示す表は厚労省の「母子の栄養摂取と運動に関する研究班」が発表した「改定『離乳の基本』」の目安です。あくまで基本の流れですので、赤ちゃんの成長に合わせて進めていってください。

離乳食初期(5〜6ヶ月)の進め方

 母乳やミルクしか知らない赤ちゃんに食べ物を与えるわけですから、この離乳食初期の目標はいろんな食べ物に慣れることとなります。

 離乳食を作る際の最大のポイントは「滑らかさ」です。つぶつぶした食感があると赤ちゃんは嫌がりますので、丁寧にすり潰したり、裏ごしして滑らかなトロトロ状、またはドロドロ状に仕上げる必要があります。

 赤ちゃんの機嫌がよい日にスタートし、一日一回食、スプーン一杯から始めてみましょう。

 使用する食材はお米などの穀物や、人参などの野菜を中心とします。肉や卵などのタンパク質はアレルギー反応を起こすことがありますので、離乳食に慣れてきてからでも遅くはありません。

 この時期の栄養は母乳がメインであり、離乳食はあくまで練習です。離乳食を食べさせるために母乳を減らしたりせず、離乳食を食べさせた後は赤ちゃんが飲みたいだけ母乳やミルクを与えましょう。

月齢 5 〜 6
おかゆの場合
にんじんの場合
回数 離乳食(回) 1→2
母乳・育児用
ミルク(回)
4→3
調理形態 ドロドロ状
1回当たり量 穀物(g) つぶしがゆ
30→40
卵(個)

又は豆腐(g)
又は乳製品(g)
又は魚(g)
又は肉(g)
卵黄2/3以下

25
55
5→10

野菜・果物(g) 15→20
調理用油脂類
砂糖(g)
各0→1

離乳食初期(5〜6ヶ月)の進め方をもっと詳しく

離乳食中期(7〜8ヶ月)の進め方

 離乳食中期になると赤ちゃんは離乳食に慣れてきており、軟らかいものであればみじん切り状のものも食べられるようになります。この時期は舌で食べ物を上あごに押し付けて食べることを覚えますので、調理のポイントも「舌で潰せる固さ」となります。

 赤ちゃんはドロドロの離乳食に慣れていますので、急に固形にはせず、赤ちゃんの様子を見ながら、焦らず徐々に形のあるツブツブ状の離乳食形態にしていきましょう。

 離乳食中期からは一日二回食となりますが、午前と午後にある程度時間を決めて与え、生活リズムをつくるようにしていきます。眠い時間に食べさせることは難しいので、眠くないお腹が空いたタイミングを見て与えるようにします。

 この時期から味覚が発達していきますので、いろんな食材を与えて慣れさせるチャンスとなります。あとから与えようとしても嫌がるようになり、好き嫌いの原因にもなりますので、特定の食材に偏らず、いろんな食材を試してみましょう。

月齢 7 〜 8
おかゆの場合
にんじんの場合
回数 離乳食(回) 2
母乳・育児用
ミルク(回)
3
調理形態 舌でつぶせる固さ
1回当たり量 穀物(g) 全がゆ
50→80
卵(個)

又は豆腐(g)
又は乳製品(g)
又は魚(g)
又は肉(g)
卵黄→全卵
1→1/2
40→50
85→100
13→15
10→15
野菜・果物(g) 25
調理用油脂類
砂糖(g)
各2→2.5

離乳食中期(7〜8ヶ月)の進め方をもっと詳しく



離乳食後期(9〜11ヶ月)の進め方

 離乳食後期になると、歯ぐきを使ってもぐもぐ食べ物を噛むようになるため、食べられる食材の幅が広がります。また、赤ちゃんは食べる楽しみを知っているため、「食べたい」という意欲を示すようになります。

 これまでは舌で潰せる固さでしたが、この時期は「歯ぐきで潰せる固さ」がポイントとなります。人参であれば柔らかく茹でた5mm程度の角切り、ハンバーグでも細かくすれば食べられるようになります。

 離乳食後期からは一日三回食となりますので、与えるタイミングは朝、昼、晩の3回となります。この時期は食べられる食材の幅が広く、大人メニューからの取り分けで離乳食をつくることもできます。上手に取り分けて、離乳食をつくる手間を軽減してみましょう。

 離乳食をしっかり食べる赤ちゃんであれば、授乳はあまり必要なくなります。ただし、母乳をやめるのは赤ちゃんが一日3回しっかりと食べられるようになってからです。

月齢 9 〜 11
おかゆの場合
にんじんの場合
回数 離乳食(回) 3
母乳・育児用
ミルク(回)
2
調理形態 歯ぐきでつぶせる固さ
1回当たり量 穀物(g) 全がゆ(90→100)
→軟米80
卵(個)

又は豆腐(g)
又は乳製品(g)
又は魚(g)
又は肉(g)
全卵1/2

50
100
15
18
野菜・果物(g) 30→40
調理用油脂類
砂糖(g)
各3

離乳食後期(9〜11ヶ月)の進め方をもっと詳しく

離乳食完了期(12〜15ヶ月)の進め方

 離乳食完了期になると、いよいよ離乳食の終わりが見え、幼児食への移行となります。この頃になると、大人が食べるものとほぼ同じものが食べられるようになっていきます。

 ただし、すべての歯が生えそろっている訳ではありませんので、離乳食の形態は離乳食後期の延長と考え、大人の食事に比べて軟らかめに作ってあげましょう。

 栄養摂取も食事からがメインとなっていますので、そろそろ卒乳の時期となります。離乳食の食べる量には個人差がありますので、おやつも与えて栄養を補うようにします。

 離乳食完了期になると、コップを使って飲み物を飲むようになります。また、自分で食べたいという意欲が現れるようになり、上手ではありませんがスプーンで食べようともします。

 食べこぼしてもいいようにビニールなどを敷き、赤ちゃんが自分で食べたいという意欲を大切にしてあげると成長につながります。

月齢 12 〜 15
おかゆの場合
にんじんの場合
回数 離乳食(回) 3
母乳・育児用
ミルク(回)
牛乳やミルクを1日
300〜400mL
調理形態 歯ぐきでかめる固さ
1回当たり量 穀物(g) 軟米90→ご飯80
卵(個)

又は豆腐(g)
又は乳製品(g)
又は魚(g)
又は肉(g)
全卵1/2→2/3

50→55
100→120
15→18
18→20
野菜・果物(g) 40→50
調理用油脂類
砂糖(g)
各4

離乳食完了期(1歳〜1歳半)の進め方をもっと詳しく



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