どうして食物アレルギーになるの?
食物アレルギーとは、ある特定の食べ物を食べる事で下痢やジンマ疹、嘔吐、湿疹などの症状を引き起こす事をいいます。これは体内の免疫機能が特定の食物を体にとって異物であると判断し、免疫反応をする事によって起こります。
原因となる可能性が高い食品としては、卵や牛乳、大豆、小麦、ゼラチン、ソバ、果物などがあります。食物アレルギーを含むアレルギーは遺伝的要素が多く、両親や兄弟に花粉症やアレルギー性鼻炎などがある場合には、赤ちゃんもアレルギーを起こす可能性が高くなります。しかし必ずアレルギー症状が出るとは限りません。
アレルギーがあるとわかったらどうしたらいいの?
食物アレルギーのあるとわかった赤ちゃんは、離乳食が始まる前にミルクアレルギーなどが出ている場合があります。すでにアレルギー症状が出ている場合や、両親などがアレルギー体質で赤ちゃんにもアレルギー体質の可能性が高い場合は、離乳食の進め方を慎重にする必要があります。特に卵や牛乳などのタンパク質食品は、胃腸が未発達な赤ちゃんには十分に消化・吸収できずアレルギーを起こしやすくなります。ただし、素人判断での食事制限では赤ちゃんの栄養不足の原因になってしまうので、必ず専門医の指示に従うようにしましょう。
食物アレルギーは治らないの?
たとえ赤ちゃんに食物アレルギーが出たとしても、決して治らない訳ではありません。およそ1歳で約50%、2歳で約75%が治り、3歳までには約90%が治るといわれています。これは赤ちゃんの消化・吸収機能が発達してくるからです。このように食物アレルギーのほとんどがずっと続くものではないので、あまり神経質になる必要はありません。不安がある場合は専門医に相談してみましょう。